主な検査・診断方法は?

主な検査・
診断方法は?

前立腺肥大症の検査・診断は「泌尿器科」で

前立腺にかかわることは、「泌尿器科」で診察(検査・診断)を受けます。かかりつけ医がいる方は、かかりつけ医に相談の上、紹介状をもらって専門医を受診しましょう。

基本的な検査には、以下の8項目があります。

イラスト
  • 問診
    どのような症状がいつから始まったのか、どのように変化してきたか、それらの症状によって困っていること、これまでの病歴なども確認します。
  • 国際前立腺症状スコア
    7項目の質問で構成された世界共通で使用されているスコアで、患者さん自身が答えます。医師は、重症度や治療法の選択、また、治療後の治療効果の評価に使用します。
  • 身体所見
    腹部、骨盤、外陰部などの診察となります。医師が患者さんの肛門から直腸に指を入れ、直腸壁から前立腺に触れて、大きさや硬さの有無を確認する直腸内指診を行うこともあります。
  • 尿検査
    前立腺肥大症と、尿路感染症、膀胱がん、尿路結石などを鑑別するための検査です。
  • 血清PSA測定
    PSAは「prostate-specific antigen(前立腺特異抗原)」の略語で、血液検査により、前立腺から血中に漏れ出るPSAの値を確認します。前立腺がんの検査として感度の高い検査ですが、前立腺肥大症でも基準値を超えて高くなることがあります。一般的な基準値は4ng/ml以下です。
イラスト
  • 尿流測定
    排尿障害の有無や程度を調べる検査です。トイレ型の特殊な検査機器に排尿することで、尿の勢い(1秒間にどれくらいの尿が排出されるか)、排尿量、排尿時間などを自動的に計測します。
  • 残尿測定
    排尿直後に膀胱内に尿がどの程度残っているかを測定します。排尿直後に下腹部に超音波を発信するプローブ(探触子)をあてて超音波検査で測定します。 
  • 超音波検査
    超音波により、前立腺の大きさ(体積)を計測します。超音波を発信するプローブ(探触子)を下腹部にあてる、または肛門からプローブを挿入する、いずれかの方法で行います。正確な体積計測が可能です。 

 

セルフチェックしてみよう

ご自宅でできる
セルフチェックの方法をご説明します。